今月のことば

 

 私の友人で、障がいを持つ子供達が通うデイサービスに勤めている方がいる。
ある日、言葉を発するのが苦手な女の子が職員に話しかけたとき、その職員は女の子が伝えたいことをすぐに理解したのだが、しっかり発音できるまで何度も聞き返したそうだ。
 そこだけ聞くと虐待ではないかと思ってしまう。しかし、練習すれば出来るようになることも、甘やかし続けると、出来ない振りをしてやってもらう癖が付いてしまうらしい。しっかり間違いを注意し、自分でできることはさせるということが、障がいのある子達にとって大切なことなのだそうだ。
 中村久子さんは、幼い頃手足を無くすも、とてつもない努力で多くのことが自力で出来るようになった。何事も面倒くさがって努力を遠ざけている自分の姿が情けなく思えた。

         

《IS》(2018年1月1日)


過去のことば

2017年12月01日
「人の尊さに差異はない。すべての人がそれぞれに光っている」
2017年11月01日
「智者のふるまいをせずして只一こうに念仏すべし」
2017年09月01日
「田が有れば田を憂う 宅が有れば宅を憂う」
2017年08月01日
「己が身にひきくらべて 殺してはならぬ 殺さしめてはならぬ」
2017年07月01日
「食前のことば」
2017年06月01日
「依頼は苦痛の源なり」
2017年05月01日
「本当に自分を知るには やはり人という 鏡がなくてはならない」
2017年04月01日
「しぶとい この頭がさがったら 浄土の光は こんなところに」